本記事では、
「院試の面接の質問内容について教えて欲しい」
「院試の面接対策について教えて欲しい」
という疑問にお答え致します。
こんにちは。Fラン大学から京都大学大学院卒業したインプロです。
院試の筆記試験の後には、面接があります。あるいは、内部進学などで筆記試験はなく、口述試験だけの人もいるかもしれません。
筆記試験対策をする人が多いですが、面接に関しはあまり、しっかりと対策できていない人が多いです。
理由は、どんな質問をされるのかわからなかったり、面接形式についても学校それぞれ異なるので、対策が難しい場合があります。
しかし、きっちりと事前調査を行い対策をすることにより、面接での高い評価を得ることは可能です。
本稿では、院試の面接対策として、聞かれる質問内容や回答例や面接の詳細を記載しようと思います。面接に関してもしっかり対策を行い合格を確実にものにしていきましょう。
ちなみに、大学院の院試面接の唯一の本を読んでおくことを強くおすすめします。実際に横浜国立⇒東大大学院に合格した人の本で、評価も高いです。
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面接対策の流れ
面接対策の流れは、以下の流れで準備していくとよいでしょう。1~2ヶ月前から徐々に準備していくのが適切です。
- 面接マナーを学ぶ
- 予想質問と答えを準備
- 模擬面接を自分で行う
面接の準備期間
1~2ヶ月前から準備していくのが適切です。1週間前から準備する人もいますが、十分とは言えません。
きちんとした返答をするためには、論理的にその理由を述べる必要があり、それにはある程度の時間を要します。
筆記試験よりは比重はかなり低いですが、筆記試験がない人にとっては口述試験が非常に重要な試験になるので、余裕を持って準備しましょう。
面接形式
受験生一人に対して、面接官の教授が数人~10人程度というのが一般的です。
京都大学を受験したときには、専攻の教授陣全員(10人程度)が面接官となり、質問を受けました。
入試担当の教授が司会をして、それぞれの教授陣が一つずつ質問をする形式でした。
面接の所要時間
面接の所要時間は15~20分程度が多いですが、長くなる場合もあります。
私が京大を受験した時は20分程度でした。
面接の順番
私の場合、面接の順番は、受験番号順でした。
受験番号が五十音順の場合、五十音順で呼ばれるということもありえます。
面接で聞かれる質問
質問リスト
面接で聞かれる質問は以下の通りです。この質問に対する対策を考えておけば、ある程度は大丈夫です。
- 自己紹介
- 志望理由
- 大学院への進学理由
- 大学を選んだ理由(外部受験の人)
- 研究室を選んだ理由・研究内容について
- 自分の研究内容(卒業研究)について
- 最近読んだ論文について
- 卒業後の進路
- 筆記試験の手応え
- 学部の成績について
- 試験に落ちた場合どうするか
- 併願先について
この辺りの内容は本でも詳しく解説されているので、一読することをおすすめします。kindle unlimited(1ヶ月無料)利用すれば無料で読めます。
自己紹介
名前、大学・学部・学科・研究室で何を研究しているかを1分以内で説明しましょう。
志望理由とセットで聞かれることが多いですので、志望理由も聞かれた場合は、続けて志望理由も説明しましょう。
志望理由
志望理由は、「なぜ大学院に進学を決めて」、「なぜその大学」で、「なぜその研究室」を志望するのかを深堀りされてもいいように準備して、1分以内で説明できるようにしておきましょう。
また、大学院受験の出願時に志望理由を提出した場合は、その志望理由と一貫した内容で説明しておく必要があります。志望理由がコロコロ変わると印象が良くないです。
大学院への進学理由
大学院へ進学する理由も問われます。その時の私の答えは以下の通りです。
Q:なぜ大学院を進学を希望するのか?
A:就活をしていたが、その中で技術系の職に就くには、大学院に行くことが必要であることがわかり大学院目指すようになった。そのため、大学院で精進し、研究開発職として働くために大学院に進学をすることを決めた。
大学を選んだ理由(外部受験の人)
その大学でなければならない理由を説明します。特に外部受験の人は準備しておく必要があります。
私の場合、私立のFラン大学から、京都大学大学院を受験しましたので、面接では「なぜ外部の大学を受験し、なぜその専攻を目指したのか」という質問がしつこいくらいきました。
その時の私の答えは以下の通りです。
Q:なぜ大学院で京都大学を選んだのか?
A:大学院進学ととなれば、レベルが高い大学で自分を高めることができる大学が良かった。かつ学費が安い国立大学をめざした。Q:他にもレベルの高く似たようなことをしている大学院はあるのでは?
A:この学部にある専攻は特殊な専攻で、全国的にみても珍しい。この専攻で専門知識を網羅的に学習できるというメリットもある。○○の研究ができ、○○の専攻知識を得れて、かつ国立でレベルの高い大学を考えた場合、この大学に進学するのがベストと考えた。
希望の研究室の研究内容について
希望の研究室を選んだ理由についても深堀りされることがあります。
なぜその研究室を選んだのか?その研究室でないと駄目な理由はなにか?研究室訪問したのか?など聞かれるでしょう。
私の回答は以下のとおりです。
Q:○○研究室を選んだ理由は?
A:○○研究室の志望理由としては、これまで○○の研究をしてきたため、その研究をさらに広げて深めることができると思い志望した。研究室訪問でも、〇〇の点が非常に興味深く、将来的にこの分野で仕事がしたいより強く思うようになった。
行きたい研究室があるならば、研究室訪問することは、その行きたい理由の証明(裏付け)にもなります。そのため、研究室訪問は必ずしておく必要があります。
自分の研究内容(卒業研究)について
自分の研究内容について、聞かれることも多々あります。どんな研究をしていて、どんな研究室を志望するのか、その一貫性を見ている可能性があります。
一貫性がなくても、志望する研究室に行きたい明確な理由があれば、全く問題ないと思います。学部で希望の研究室に付けなかったなど。
最近読んだ論文について
論文などについても、日常的に読んでいるか問われる時があります。(私は問われませんでした。)
最近でなくてもいいので、よく読んだ論文の内容を1つは覚えておくと良いでしょう。ネイチャーやサイエンスなどの有名どころでもいいと思いますが、自分がなるほど!と思った論文ならばどれでも問題ないと思います。
日本語の論文でも大丈夫です。特に、日本人にその分野の第一人者がいる場合は、日本後の論文もでているはずです。
余談ですが、個人的には、私が学生の頃(10年前)は、「中国の論文はあまり信用できない」と、教授が言っており、敬遠されていました。
最近は中国の論文も精度は高くなってきていると思いますが、学生の頃のイメージがあり、いまでも中国以外の論文を読んでいます。
そんな話もあるので、中国の論文は避けるのもありかもしれません。
卒業後の進路
卒業後の進路は、博士課程に進学するのか、就職するのか、きちんと現時点での答えとその理由を持っておきましょう。
そして、博士課程進学後や、就職後にどんなことがしたいのかなども考えておきましょう。
筆記試験の手応え
最初の方で、リラックスさせるための雑談に近いかもしれません。正直な感想を述べましょう。
学部の成績について
よほど学部の成績が悪い人以外は突っ込まれないと思います。まれに、卒業できそうですか?英語が苦手なんですか?など聞かれる場合はあるようです。
苦手であれば苦手な理由と、その克服のために何をしているかなどを説明しましょう。
試験に落ちた場合どうするか
試験に落ちた場合のことも考えているか問われる場合があります。きちんと自分の大学と併願しているかなど。
併願先について
欠員がでると大学院は困るので、併願先についても聞いてきます。どちらが優先度が高いかなども聞いてくる場合があります。
これは第一志望というのが就活でも鉄板の答え方です。
面接当日の準備
面接がある日はスーツで行きましょう。筆記試験は私服でも大丈夫ですが、面接はスーツを着ていくのが無難です。
午前中の筆記試験は私服で、午後からスーツに着替える人もいました。
私は面倒でしたので、筆記試験からスーツで院試に挑みました。ちなみに、筆記試験からスーツの人は少なめな印象でした。
以下、参考にしてみてください。
面接で落ちる場合
以下のような項目が該当すると、面接で落ちる可能性があります。
- 質問に対する答えになっていない
- 研究室訪問していない
- 面接の態度が悪い
研究室訪問していない場合、本当にその研究室に行きたいのか疑問に思われる可能性があります。
希望する研究室に行きたい気持ちがあれば、行動に現れるはずです。
面接合格フラグ
以下の質問が来た場合、合格の可能性があります。
- 合格をその場で言い渡される
- 大学院に入った後のことを聞かれる
面接で落ちるフラグ
以下の質問がきた場合には、落ちる可能性があるため注意が必要です。
しかし、この質問が来たからといって、落ちるとも限りません。
- 落ちた場合どうするか聞かれる
- 併願先のことを聞かれる
実際に私も併願先のことを聞かれたりしました。
個人的な面接の感想とアドバイス
感想
私の場合、京大は記念受験的に受験したので、そんなに準備をしていなかった、というのが本音です。
筆記試験でどうせ落ちているだろうと思い、気軽に面接に望めたのもあるかもしれません。
筆記試験後は、京大のカフェでレッドカレーを食べて辛すぎたのを覚えています。面接の前に食べるものではないですね笑。
アドバイス
筆記試験の出来具合に関係なく、自信を持ってハキハキ自分の意見を述べたほうが良いと思います。面接官にも好印象です。
正直、教授が何人もいるとビビりますが、そこは覚悟して物怖じせずに頑張りましょう。
また、想定される質問に対しても、事前にワードなどでその回答を作って準備して置きたいです。
回答は当日持ち込んで、何度もシミュレーションしましょう。
面接対策の唯一の本
最初に紹介していますが、「院試面接バイブル」は、院試の面接に特化した唯一の本です。kindle unlimited(1ヶ月無料)で無料で読めます。
面接が苦手な人はぜひ読んでおくことをおすすめしたいです。
大学院でよくある質問やそのポイント、たまに質問されることが書いてあります。服装などの外見についての指摘もあるため、参考になります。
院試は情報戦みたいなところもあるので、少しでも多くの情報を入手しておくことが合格へのポイントになります。
特に面接の情報は少ないなので、外部から受験する人は参考になると思います。
<目次>
1. はじめに
2. 面接試験では何を見られているのか?
3. 院試面接試験対策①(質疑応答)
4. 院試面接試験対策②(外見)
5. 院試面接試験対策③(緊張)
6. おわりに
院試当日の宿泊
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