こんにちは、インプロ嫁(@inprogress)です。
人事の仕事を続けていると、
「衛生管理者を取得してください」
と命令されることはありませんか?
衛生管理者は、安全についての法律が多く有害物質や有害業務等、人事とあまり関わることの無い分野が勉強範囲に含まれています。
「衛生管理者は何をするのか?」
「人事と衛生管理者、どう関係があるのか?」
などについて考えていきます。
人事の業務内容とは?
まず、人事とはどんな仕事でしょうか。
人事部の仕事とは、主に
- 人事企画
- 採用・雇用
- 労務管理
- 教育・育成
- 制度・環境の整備
の業務があり、内容は多岐に渡っています。
つまり、人材によって組織を活性化させることが求められています。
衛生管理者の業務内容とは?
労働安全衛生法において定められている、労働条件、労働環境の衛生的改善と疾病の予防処置等を担当し、事業場の衛生全般の管理をする者です。
つまり、従業員が健康で快適に仕事をするためにどうすれば良いか考え、業務や職場環境の改善を進めていく役割があります。
衛生管理者が行う主な業務
- 産業医との連携(産業医の窓口となり必要な情報を提供)
- 安全衛生委員会の運営(月1回以上の実施)
- 職場巡視(月1回)
従業員の働く環境だけでなく、働き方や健康管理、さらには業務改善にまで踏み込むので、人事と深く関わりがあるのです。
人事×衛生管理者でできること
時間外管理×衛生管理者
労務管理の一つである時間外管理と衛生管理者の関係で考えてみます。
人事は、給与計算のため、従業員一人ひとりの残業時間等の勤務状況の管理を行います。
36協定に抵触していないか、前月と比べて時間外が急増している人は居ないか、休日出勤が増えていないか等管理をします。
衛生管理者は、従業員の残業時間が多ければ、衛生委員会等で所属長から報告を受けます。
中には、産業医面談へ促す場合も有り、勤務状況の管理は人事と衛生管理者どちらにも関わる業務です。
時間外のデータは、人事だけで無く、衛生管理者や安全管理者にも共有されます。
ストレスチェック×衛生管理者
ストレスチェックは企業により、安全衛生担当が運営する場合と人事が運営する場合と様々です。
ストレスチェック実施後、高ストレスに該当する人の中で産業医面談を希望する場合は速やかに面談を行います。
高ストレス者の業務改善を行う場合、人事・衛生管理者・該当者の所属長等色々な人を巻き込んで改善していきます。
つまり人事が衛生管理者を兼務していれば、複数の人を介さずとも該当者の所属長と協力して業務改善を行うことができます。
健康診断×衛生管理者
健康診断の運営は、人事が行う場合が多いです。
健康診断の結果も人事が管理しているため、健康診断で再検査や要精密検査の従業員には、再受診を勧めることになります。
衛生管理者としては、体の不調から仕事で考えられる影響について考えます。
人事が衛生管理者であれば、健康診断データを見て、産業医面談や再検査をスムーズに促すことができます。
メンタルヘルス×衛生管理者
メンタルヘルスについて、人事は休職の手続き、復職と休職を繰り返す従業員には退職を促す等、様々なことをしなければいけません。
衛生管理者は、産業医面談の案内を行います。
人事が衛生管理者であれば、過去の休職歴を見ながら、復職プログラムを組むことができます。
実際に衛生管理者になったら、「衛生管理者の実務マニュアル」を読みましょう。
衛生管理者が実際にやるべきことが書かれており、とても参考になります。
また、健康記録データを分析し、部署別・男女別・年齢別等で統計を取って健康に関して考える方法も載っておりとても踏み込んだ内容になっています。
人事×衛生管理者=業務効率が良い
人事情報と衛生管理は切っても切れない関係です。
つまり、人事が衛生管理者であれば、これらの業務を全て人事が行うので業務が滞ること無くすすめることができます。
しかし、人事が衛生管理者を兼務すると、どうしても「衛生管理者だから」と任せられる仕事が多くなりがちです。
個人的な意見としては、各部署の管理職も衛生管理者を取るべきだと感じています。
部下の健康管理は上司の仕事でもあると考えているからです。
部下の些細な変化を見抜くことで、その部署の業務効率を維持することができ、部署の風通しが良くなるからです。
衛生管理者試験を受ける方は、以下勉強方法を紹介していますのでご覧ください。