「学部4年生で研究室に配属されたけど、ついていけない。」
「大学院に行ったけど、セミナーや研究がしんどくて中退したいです。」
こんな気持になることは誰しもあります。
大学院に入ったのはいいですが、研究を夜遅くやっていて大変だったり、土曜日にセミナーがあって休日が潰れたり、人間関係が面倒だったりいろいろ大変なことがありますよね。
私も大学院修士のときに、研究が辛くて中退したいと思ったことがありました。そのときは、親に励まされたり、いろんな本を読んだりして、なんとか続けることができました。
これにより人間として大きく成長できたような気がします。
就職してからは、社内に大学院中退の人がいたりして、また違った見方もできるようになりました。
このような背景も踏まえて、中退して就職するか迷っている方に少しでも役に立てば良いと思いこの記事を書きました。
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①辛い原因を分析する
何が貴方を苦しめているのか、その明確な原因を突き止めましょう。人間関係だったり、研究だったり、周りに付いていけなかったり、いろいろあると思います。
その辛い原因が何かを振り返ってみると良いでしょう。辛い原因がはっきりすると、その原因に対してどのように対応すれば良いかわかります。
この辛い原因に引きずられて不安になったり心配になったりするものです。
②相談する
教授やスタッフに素直に「ついていけない」ということを相談するのはありだと思います。
誰でも頼られたら、それに対して「なんとかしたい」と思うはずです。
でも正直、教授には准教授には言い難いですよね。お気持ちはわかります。当時の私も教授には相談できませんでした。
私は身近な両親に相談したりしていました。その際に、両親からは「神は乗り越えられない試練は与えない」ということを言われたことを覚えています。
いま思うとありきたりな言葉ですが、その言葉に救われたのも事実です。
そして、社会人になってみるとわかりますが、大学院卒業まで私は他人より能力が低いと思っていました。
しかし、私より能力の低い人、会社の中にめちゃくちゃいます。もちろん、東工大や京大出身の世間ではエリートと考えられる人たちでも仕事できない人、めちゃくちゃいます。
中には能力が低いことに全く気づいてない人もいます。そういう人って強いですよね。反面教師ではないけれど、いい意味で馬鹿になるのも大切なのかと。
いまは自信を無くして、自分だけができないと思い込んでしまうのも無理はないかもしれません。
そういう自分の「できなさ」に気づけることは、ある意味能力があるし、これからも「伸びしろがある」ということですよ。中には一生気づけ無い人も本当にいるので。
辛くてもなんとか続けていると、いつか必ず見が結ばれると信じて頑張りましょう。このつらい時期が、きっと今後の糧になると思います。
私は大学院の研究室が辛かったこともあり、社会人の方が楽だなとよく思いますし。
③教授と合わなかった場合は無視して就活か研究室を変える
教授も教育については完璧ではないです。ある人は研究者として、ある人は教育者として大学にいるだけです。研究者としては優れていると思いますが、教育という視点に対して優れていない人も多いと思います。
教授と合わない場合、無視して研究をそこそこにして就活するのはおすすめです。なぜならば、修士のたった2年間乗り切れば、一生関わることも無いからです。この2年頑張るだけで、給料も自分への価値も変わります。
どうしても辛いならば、学生課に問い合わせて研究室を変えるのも一つの手段です。教授自身にも問題はあるため、学生課真剣に問い合わせら、対応はしてくれるはずです。試験を受けて入学たのにもかかわらず、大学院を辞めてしまうのは勿体無いです。
④周りについていけなかった場合は、自分の力を再評価する
周りについていけないと感じた場合、中退はしない方が良いです。実は、ついていけないと感じているのは自分だけの思い込みだけの場合が多いです。
自分の力を過小評価していませんか?あるいは、辛い内容に対して過大評価していませんか?試験を受けて入学した時点で周りについていく実力は持っています。
自分だけで考えず、周りの人に頼ってアドバイスを貰って、研究を進めると良いと思います。孤独になると不安が生まれるため周りに頼りましょう。親に相談したり友達に相談してみるのも手です。なぜなら、誰かに話すだけでも気が楽になります。
また、できないと思うことに対して、どうやったらできるか?(How)というプラス視点で考えることが大切です。
最後に、マインドフルネスという思考法で、将来に起こることに目を向けるのをやめて(評価するのもやめて)、いまこの瞬間にだけ目を向けて研究するのもありです。就職が決まらなくても、就職浪人すればなんとかなりますし。
⑤初心にかえる
大学院に入った頃のときのことを思いだしてみてください。なぜ、大学院を目指したのか。就職で良いメーカーに就職したかったり、学歴を手に入れたかったり、成長したいためだったりいろいろあると思います。
その優先順位と中退したい理由と、どちらが優先順位が高いのか比較してみると良いでしょう。比較する時に、短期的な視点と長期的な視点で見ると良いと思います。
私の場合、修士の時に、研究は非常に辛い思いましたが、長期的にみれば自分の人生に大きなメリットをもたらすことがわかっていたので、周りと比較せずになんとか続けることができました。
⑥本から辛さを乗り越える術を得る
大学院でも辛いことは多いですが、社会人でも同じように辛いことはあります。
私は社会人になってからも大学院のときと同じようになんどか「周りについていけない。やめたい。」と思ったことがあります。
そのときに見つけたのですが、「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」、励まされ、辛さが非常に軽減しました。
「過去の経験から自分の性格はこうなんだ変わることはできない」、ということを否定しています。
問題は過去ではなく、現在の「ここ」にあります。この先どうするのかということに対して解をくれます。
そして、「“できないこと”や”変えられないこと”に対して、それを受け入れる勇気」、「“できること”や”変えられること”に対して実行する勇気」をくれます。
(余談ですが、「嫌われる勇気」は、ここ数年ずっと本のランキング上位にあり、600万部以上売れている本です)
この嫌われる勇気は「7つの習慣」のエッセンスの一つを深堀りしたお話でもあります。嫌われる勇気、幸せになる勇気は、不安がある人におすすめできるます。
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⑦辞めて就活する
就活するのも手段の一つです。就職で不利にならないかなど不安があると思いますが、実はそこまで不利になることはありません。なぜ中退したのか、明確な理由を言えれば大丈夫です。転職エージェントに登録して就職活動してみましょう。
また、学生のときはわかりませんが、会社に入ってみると大学を中退した人は一定数います。それも、研究開発職としても働いています。前職や現職でも同じでした。従いまして、あまり就職について心配する必要はないのかなと思います。
また、就職後に学部卒だからといって、出世が遅れることはありません。最初の給料は院卒よりも少し低いですが、実力次第で上に上がることは可能です。
Q&A
ついていけないけど、卒業はできるのか?
研究さえ続けていれば、単位を落とさない限り、さすがに卒業できないことはないでしょう。
教授もそこまで鬼ではないと思います。頑張ってやってもいても結果が出ないことは往々にしてありますし、研究結果なんてそんなに出るものではありません。
結果が出ることにこしたことはありませんが、しょうもないデータをいかに魅せるかも重要です。
捉え方によっては、結果がでないことに関しては、先生方の指導不足ということも考えられますしね。
研究をしなくても、卒業はできるのか?
当たり前ですが、研究をせずにサボっていたら、卒業単位がもらえない可能性も考えられます。
卒業研究は卒業単位として、基本的には必修ですから。その研究をしていないにも関わらず、卒業するというのは虫の良すぎる話かと思います。
ただし、私の当時通っていた研究室はブラックに近かったのか、私が大学院修士の時に学部4年制が3人中2人いなくなりました。
しかし、その後、親と一緒になんとか卒業だけでもさせてくれないか、と教授に話に来たのを覚えています。その甲斐あってか、ほぼ研究せずとも、お情けで卒業はできていました。
卒業させないのはデメリットではないか?
今考えると、卒業させない方が先生や研究室にとって、デメリットになるのではないかと思います。
理由は、学生が来なくなる研究室って、そもそも行きたくないですよね。私は行きたくないです。ブラック研究室という噂も広まるでしょう。
そうなると、学生はますます来なくなり、研究室は結果が出なくなり、予算も貰えなくなります。研究室は衰退していくでしょう。
正直、先生方の間でもそんなによく見られないでしょう。あの研究室の学生は卒業できない、と思ってしまいます。
そういう意味で、研究室というのは居心地の良い場所である必要もあると思います。
雰囲気がいい研究室って、楽しそうじゃないですか。そういう研究室って人気もあるし、人が集まるし、良い結果が出るし、正のスパイラルですね。