「学歴ロンダリングとはどんなもの?」
「学歴ロンダリングはネガティブなの?」
本記事ではこのような疑問にお答えしようと思います。
はじめまして。底辺レベルの大学から、京都大学大学院へ進学した経験のあるインプロです。
大学院で、自分の大学と異なる大学院を目指そうとした時、「学歴ロンダリング」という言葉を良く耳にします。
本稿では、この言葉自体の意味や、その背景、実際の割合について、実体験も踏まえながらご紹介しようと思います。
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学歴ロンダリングとは?
「学歴ロンダリング」とは、自分の出身大学よりもレベル(学歴)の高い大学院に進学することを指すインターネットスラングです。
「最終学歴をごまかす」という意味で使われます。学歴ロンダ、ロンダなど言われることもあります。
なんとなく聞いてわかるかもしれませんが、ネガティブな意味で用いられます。
学歴ロンダリングをあまり良く思ってない人もいるということですね。
なぜ、あまりよく思われないかは、下の方の記事を参考にしてみてください。
学歴ロンダリングの語源
「それで、学歴ロンダリングってどこから来た言葉なの?」とお思いのこと推測します。
学歴ロンダリングの語源は、マネーロンダリングに由来します。
そもそも学歴ロンダリングの「ロンダリング」という言葉は、laundering(=洗浄する)という英語です。
マネーロンダリングという、不正入手したお金を次から次へと別の口座に移し替えて分からなくする行為があります。ここから派生して生じた言葉です。
例えば、青山学院大学から東京大学へ進学したり、明治大学から東京工業大学へ進学するようなことです。
かく言う私自身も、某私立大学から京都大学大学院したため、学歴ロンダリングに該当するでしょう。
学歴ロンダリングの背景
1990年代以降に文科省主導で、「大学院重点化」が行われました。これは、学部は”教育機関”として、大学院は”研究機関”として機能させ、大学院の研究力を向上させるものでした。旧帝国大学やそれと同等の大学がその対象になっていました。
この政策によってどうなったんですか?
これにより、大学院の定員数が大きく増えました。一方で、少子化に伴い志望者が減少し、大学院入試自体の倍率が低くなりました。
また、大学の独立法人化により、税金だけでは収益源にならないため、ある程度人数を確保しないといけないという動きもありました。このような背景により、大学院入試自体が容易になったと考えられます。
このような背景とインターネットの普及により「学歴ロンダリング」という言葉が出来上がったと推測されます。
なぜ叩かれるのか?
理由は、大学院入試が、大学入試(センター試験)と比べてはるかに難易度が低く、学力の低い学生であっても、一流の大学院に合格してしまう現実があるからです。
センター試験で頑張って勉強して入学した学生(内部生)や、同じように学歴ロンダリングに失敗した学生からすれば、よく思わない人もいるでしょう。
さらには、学歴ブランドのために入学し、本来やるべき研究活動に、真面目に取り組まない人も中にはおり、非難されるようになったのでしょう。
「そんな人達と一緒にされても困るなぁ」と思いますよね。そのとおりです。
こういう人はほんの一部の少数派なので、意識の高い皆さんは高い目標をもって進学して社会の役にたって欲しいと思います。
本来、大学院での一発逆転を目指すことが目的ではなく、大学院で研究活動を通して成長することが目的のはずなので、くれぐれも大学院に入ることだけを目的にしないようにしましょう。
学歴ロンダリングは悪いことなのか?
「え!学歴ロンダリング悪いことなの?」と思ってしまう人もいると思います。
しかし、学歴ロンダリングは悪いことでも恥ずべきことでもありません。努力をして上を目指すことが何が悪いのでしょうか。
これを否定すると、高学歴全般を否定して、弁護士など高いレベルの資格を取得している人もなりかねません。
海外では、異なる大学文化に触れるためにも、別の大学院に進学するのは一般的です。そして、その際に、レベルの高い大学院に進学することは、努力した証として評価されます。
実は日本でも評価されるケースは多いです。
私も大学院から京都大学に進学しましたが、会社の上司から努力したんだねと褒められたり、生粋の京大生よりも苦労して粘強そうだと思われたりします。
大学や企業に何割くらいいるのか?
私が京都大学へ進学したときは、他大学から受験して入学した人は全体の8%程度でした。
京都工繊大学、滋賀県立大学、大阪市立大学、同志社大学などの出身者がいました。
研究開発職志望ならば会社に入ってからも、出会うことは多々あります。
私が所属する会社(某メーカー)では、1つの課で20人程の構成ですが、1~2人は他大学院出身です。従って、5~10%程度の人は他大学院出身です。
ですので、そんなに珍しいことでもありません。社会人になればよく会います。
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