本記事では、
「モーラステープの効能・効果について教えて」
「モーラステープの副作用について教えて」
という記事を記載致します。
久光製薬のモーラステープですが、整形外科の医者がよく効くと、お墨付きの湿布です。
ただし、このモーラステープですが、ケトプロフェンという成分を含んでおり、これが光に当たると副作用がでます。
最近、私も副作用がでたので、その内容についも記載いたします。
モーラステープ(20mg)
モーラステープ(20mg)の商品外観は以下のとおりです。
商品名:モーラステープ20mg
主成分:ケトプロフェン(Ketoprofen)
剤形:淡褐色〜褐色の貼付剤、7cm×10cm
シート記載:モーラステープ20mg、YP-MTYhttps://www.rad-ar.or.jp/siori/kekka.cgi?n=15546
効果・効能
非ステロイド系の鎮痛消炎剤で、炎症の原因となるプロスタグランジンの合成を阻害して、炎症を抑え、痛みを和らげます。
通常、腰痛症、変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘など)、筋肉痛、外傷後の腫れや痛みの改善、および関節リウマチにおける関節局所の鎮痛に用いられます。
https://www.rad-ar.or.jp/siori/kekka.cgi?n=15546
副作用・注意点
紫外線にあてると、「光線過敏症」になると、モーラステープの裏面に記載があります。ケトプロフェンという主成分のせいです。
モーラステープが「やばい」と検索されるのは、この点かもしれません。
剥がしたあとも、ケトプロフェンが4週間ほど肌に残るので、紫外線に当ててはいけません。
そのほかにも、以下のことが記載されています。
- ぜんそく
- じんましん
- 息苦しさ
- 顔のまぶたなどのはれ
- 発疹
- 発赤
- かゆみ
- はれ
妊娠後期の女性も使用してはいけないようです。胎児動脈管収縮が起こるようです。
重大な副作用
1. ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(0.1%未満)
ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、顔面浮腫等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止し、適切な処置を行うこと。2. 喘息発作の誘発(アスピリン喘息)(0.1%未満)
喘息発作を誘発することがあるので、乾性ラ音、喘鳴、呼吸困難感等の初期症状が発現した場合は使用を中止すること。気管支喘息患者の中には約10%のアスピリン喘息患者が潜在していると考えられているので留意すること。なお、本剤による喘息発作の誘発は、貼付後数時間で発現している。(【禁忌】の項(2)参照)3. 接触皮膚炎(5%未満、重篤例は頻度不明)
本剤貼付部に発現したそう痒感、刺激感、紅斑、発疹・発赤等が悪化し、腫脹、浮腫、水疱・びらん等の重度の皮膚炎症状や色素沈着、色素脱失が発現し、さらに全身に皮膚炎症状が拡大し重篤化することがあるので、異常が認められた場合には直ちに使用を中止し、患部を遮光し、適切な処置を行うこと。なお、使用後数日を経過してから発現することもある。4. 光線過敏症(頻度不明)
本剤の貼付部を紫外線に曝露することにより、強いそう痒を伴う紅斑、発疹、刺激感、腫脹、浮腫、水疱・びらん等の重度の皮膚炎症状や色素沈着、色素脱失が発現し、さらに全身に皮膚炎症状が拡大し重篤化することがあるので、異常が認められた場合には直ちに使用を中止し、患部を遮光し、適切な処置を行うこと。なお、使用後数日から数カ月を経過してから発現することもある。https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2649729S2169_1_17/
臨床成績
添付文書のサイトに臨床成績が載っていました。ちなみに、肩関節周囲炎(四十肩や五十肩)でも回復傾向がみられます。
私も、肩関節周囲炎で処方されました。
疾患名 使用量(1日量) 改善率 %(症例数/症例数)
中等度改善以上改善率 %(症例数/症例数)
軽度改善以上腰痛症 2枚×1回 63.0%(155/246) 89.8%(221/246) 変形性関節症 1枚×1回 68.0%(155/228) 93.4%(213/228) 肩関節周囲炎 1枚×1回 61.1%(116/190) 86.3%(164/190) 腱・腱鞘炎 1枚×1回 69.4%( 25/ 36) 83.3%( 30/ 36) 腱周囲炎 1枚×1回 75.0%( 9/ 12) 100.0%( 12/ 12) 上腕骨上顆炎 1枚×1回 72.1%( 31/ 43) 88.4%( 38/ 43) 筋肉痛 1〜2枚×1回 90.7%(136/150) 97.3%(146/150) 外傷後の腫脹・疼痛注) 1〜2枚×1回 83.3%( 35/ 42) 97.6%( 41/ 42) 注)外傷後の腫脹・疼痛に対する臨床試験は投与期間を1週間と設定し実施した。
それ以外の疾患に対する臨床試験は投与期間を2週間と設定し実施した(長期投与試験を除く)https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2649729S2169_1_17/