本記事では、
「ビジネス会計検定2級にいきなり独学で合格する方法を教えて」
「ビジネス会計2級の独学のテキストと問題集を教えて欲しい」
という疑問にお答えいたします。
こんにちは。ビジネス会計2級に独学で合格したインプロです。
ビジネス会計検定って情報が少ないですよね。どの程度勉強していいのかわからないし、テキストもよくわからないですよね。お気持ちわかります。私もそうでした。
特に、私は理系の研究開発職で、会計の知識なんて全くなかったです。そんなこともあり、ビジネス会計検定3級は落ちてしまいました。
しかし、そんな自分でも勉強をやりなおして、3級をすっとばしていきなりビジネス会計検定2級に合格しました。
今回はその内容について記載しようと思います。
私のスペック
現在、私は研究開発職をしております。会計とは全く縁のない人間です。使いもしません。
そんな私がなぜこの資格を受けようと思ったかというと、自分の価値観として、「自分の専門分野以外も勉強して、知見を広げたい」という気持ちが強かっため受験しました。
では「なぜビジネス会計検定なのか?」というと、簿記は仕分けする人の資格です。一方、ビジネス会計検定は仕分けされたものの見方を勉強する資格であるため、簿記よりもメリットがありそうだと思い受験を決意しました。
加えて、企業の決算短信なども見ることもあるため、見方をしる必要があると思い勉強し始めました。特別損失など意味がわかるようになります。
ビジネス会計検定3級は不合格
ゼロから約1ヶ月間勉強して受験した「ビジネス会計検定3級」は不合格でした。
この1ヶ月間は布団の中で毎日1時間、ゴロゴロしながらテキストを読んで、過去問を解いていました。勉強時間は約30時間です。
結果、試験に落ちました。合格点まで2問足りませんでした。
いきなりビジネス会計検定2級を受験
ビジネス会計3級は落ちたので諦め、次の試験でいきなり2級を受験することに決めました。
つまり、ビジネス会計検定3級にギリギリ落ちるレベルからスタートして、2級に合格しています。
試験日程
年に2回試験を実施しています。3月と9月です。
簿記が年に3回受験できることを考えると、チャンスが少ないです。
勉強期間
ビジネス会計検定2級の勉強期間は約2ヶ月です。1月末から勉強を初めて、3月初旬の試験を受験してギリギリ合格でした。
3級の内容は、ほぼ忘れていたので、思い出すのに苦労しました。
勉強時間
合計80時間程度は勉強していました。それでもギリギリの合格です。
勉強時間は1日1時間です。土日だけは2~3時間やっていました。最終週はもう少し長く勉強していました。間違いなく3級の試験より勉強しています。
勉強に使用したおすすめテキスト
勉強に使用したテキストは以下、4つになります。必ず必要なものは、2級テキスト、2級問題集(ビジネスアカウンティング研究会)、3級公式テキストがあると良いです。
2級問題集(ビジネスアカウンティング研究会)はおすすめ教材です。理由は、公式過去問題集を使用すると、間違いなく勉強効率が落るからです。公式過去問題集は解説がなくほぼ解答だけです。
ただし、公式2級過去問題集も手元にあった方がいいです。ビジネス会計検定のホームページに少しだけアップされており、私はこれを利用したのですが、これだけだと正直足りないと感じました。ですので、2級公式過去問題集も持っておいたほうがいいです。3級過去問はあまり使用しなかったので、なくても大丈夫です。
3級公式テキストは、持っておいて間違いないです。理由は、2級公式テキストに、「その項目は3級テキストで説明しているので、3級テキストをみてください。」とたらい回し的に書かれている部分が多いからです。
試験で使用した電卓
ビジネス会計は本番で電卓が使用できます。本番で使用した電卓は「シャープ EL-N732KX」です。日常的に電卓を使用することがないので、妻がを持っていたコレを借りました。
特にいいと思ったのはゼロが2つ「00」キーあるところです。これはかなりスピードを稼げ、かつ打ち間違いを防げます。
他にも、画面も大きく、キーが大きく打ちやすく(打ち間違いが少なくなる)、レスポンスも良いいです。
ちなみに、勉強当初にスマホの電卓を使用していましたが、スマホの電卓は打ちにくくて仕方なかったです。圧倒的にちゃんとした電卓の方が勉強効率があがります。
勉強方法
私は時間もなかったので、いきなり問題集を解きながら、テキストを見て勉強するという勉強法にしました。
使用したのはビジネスアカウンティング研究会の2級問題集です。これを解きながら、公式2級のテキストを読み、理解してくスタイルです。
毎日1時間、土日は2~3時間勉強しました。問題周(ビジネスアカウンティング研究会)は合計3周しました。
特に後半の総合問題を重点的に勉強しました。ビジネス会計は後半の総合問題が合否を決めます。前半は暗記問題で、問題数も少ないので後半に力を入れるのが正解です。
後半問題のレジュメが弥生さんのホームページにアップされており、かなり勉強が効率化できました。弥生さん、どうもありがとうございます!
弥生さんのHP(中段あたりの財務諸表分析レジュメはコチラ【PDF】)
ビジネス会計検定のホームページにも2級の過去問が少しだけ載っており、これも利用しました。ただし、過去問はこれだけじゃ足りないとかなり感じたので、やはり公式過去問題集はあった方がいいです。
こんな風に印刷して問題集の裏に忍ばせて勉強していました。
また電卓に慣れておくと、本番中に使い方で慌てなくてすみます。ある程度電卓に慣れておくことも大切です。
3級受けずにいきなり2級を受験するのはあり?
3級受けずにいきなり2級受験するのはありだと思います。ただし、3級の教科書もざっと読んだ方がいいのは間違いないです。
理由は、2級の試験自体が3級の知識を前提に進むからです。純資産って何?固定資産って何?というところからスタートすると、余計に勉強に時間がかかります。
3級の教科書をざっと読み理解した上で、2級を受験することをおすすめします。
あるいは3級と2級の併願で、ダブル受験というのもありだと思います。
試験当日の感想
本番の解きごたえですが、設問が合計4問があり、設問1~2を解いたあと、あまりにもわからなすぎて、途中退出しようか迷いました。
ただし、設問3~4(後半)で挽回できるかもしれないと思い頑張りました。そう。ビジネス会計検定は後半の問題がポイントなんです!そのために私も後半を重点的に勉強してきました。
結果、設問3~4はかなり解けた感がありました。そのため、合格するかどうかはギリギリのラインだと思っていました。結果、ギリギリ合格でした。
ちなみに、みなおす時間は5~10分ほどありました。計算はわりと得意なので、最後の最後に挽回しました。
自己採点(解答速報を利用)
会計ショップの方が解答速報が早く、試験当日後、その日の夜にアップしてくれます。ただし、メールで簡単な無料登録が必要です。
一方、TACは試験日の2~3日後の夜に公開してくれます。こちらは登録不要です。
私は両方を利用しました。会計ショップもTACも、結果は同じだったので、信憑性が高いです。
結果は70点でギリギリ合格(合格点70点以上)、あとはマークミスがなければ、と天に祈るのみ。(神よ!私に幸を与えたまえ!と)
ちなみに、3級を受けた時は自己採点で68点でしたが、郵送結果は66点で自己採点と結果のズレがありました。「今回はそれがないように!」と祈るばかりでした。
合格発表 WEB成績票照会
無事にビジネス会計2級の検定合格をいただきました。画像はWEBの速報結果です。郵送でも送られてきますが、まだ届いていません。自己採点で塗り間違いがなければギリギリ合格と思っていたので、安心しました。(TACが解答速報を公開してくれます。)
各問題の配点は写真のとおりです。合計7割正解で合格です。
設問1~2は30~40%の正答率で、設問3~4は75~85%の正答率です。この結果をみて分かる通り、後半の総合問題(設問3~4)でかなり挽回しています。
やはりビジネス会計検定は後半の総合問題を重点的に勉強することが、合格への近道になります。
追記:合格証書届きました。2020年4月17日
WEBの合格発表が4/16に公開され、次の日4/17の夕方に届いておりました。ポストに投函されていました。意外と早く届いたので驚きました。
「合格証書はいつ届くの?」疑問に思っている方がいらっしゃった場合、WEBで郵送日を確認してみてください。申込みの画面に記載があります。
ビジネス会計検定の合格証書は、クリアファイルに入っていました。非常に丁寧です驚きました。見事合格していて一安心しました。
他には試験の配点が記載された用紙が入っていました。他には、受験者数や平均点などの情報の記載がありました。
今回は1568人受験して、合格者数は852人でした。合格率は54.3%です。合格点が70点で、今回の平均点は68.8点です。最近の合格率は40~50%で、50%を切っていることがおおかったので、かなり高めの合格者数です。
感想
実際に合格してみて受験してよかったと思います。損益計算書や貸借対照表、財務諸表の見方がわかるようになりました。
特に会社のIR情報や決算情報なども理解できるようになり、同僚と少し差がついた感じもします。課長、部長クラスなら知っておいて当たり前な知識だと思うので、早めに勉強しておいてよかったです。
試験自体の感想としては、勉強が非常にし難い試験だなぁと思いました。アプリなどもないですし、公式テキストや問題集はわかりにくいですし。
試験前に何度か簿記の教科書と問題集を立ち読みしていたのですが、「なんでこんなに違うの???同じ大阪商工会議所の試験じゃないのか!?」と思うくらい雲泥の差がありました。簿記の方が圧倒的に勉強しやすい。わかりやすいです。
勉強のしにくさが、この試験の難易度を上げており、さらに受験生を遠ざけているように思えます。「ビジネス会計検定2級を受ける前に、最初に簿記を受験した方が良い」という意見もありますが、その理由は頷けます。
次は簿記を勉強してより知識に深みをもたせたいなと思いました。